ETCカードの仕組み

2014年08月23日 12:48

ETCを利用するにはETCカードとETC車載器が必要です。

新車ではETC車載器はまだオプション扱いですが、後付けでオートバックスなどで購入しても6千円~12千円くらいです。これに取り付け工賃やら諸費用がつきます。カード抜き忘れ防止機能があるものを選ばれた方が安心ですよ。車上荒らしにETCカードを盗まれると、クレジットカードですから痛いですね。

もう一つがETCカードです。ETCカードはETC車載器を申し込むと自動的についてくるというものではありません。必ず自分で、別途申し込むことが必要になります。審査もあります。繰り返しますがETCカードはクレジットカードなのです。

ETCの仕組みを簡単にご説明します。高速道路の料金所のETCゲートをくぐり抜けようとすると、ETC車載器は電波を出し、料金所の受信機と交信を交わします。そして、搭載されているETCカードが有効であることを確認すると、ゲートを開くのです。

料金所のETCシステムは、どのETCカードがどの時刻にどの料金所を通過したかを記録します。高速道路を出るときに通行料は計算され、ETC車載器に通知をします。音声応答機能がついたものだと、料金は○○円ですと伝えてくれます。

料金所のETCシステムは同時にETCカードの指定する口座から料金を引き落とす手続きをします。クレジットカードで買い物をしたのと同じです。ハイウェイカードだとプリペイドカードなので、入金しておいたカードからその場で高速料金が減額されますが、ETCカードはクレジットカード会社経由の口座引き落としになるのです。

事前に入金しておく必要がないので便利ですが、リスクもあります。クレジットカードでの買い物だとサインをしたり、暗証番号を求められますが、ETCカードの場合、拾われたり盗まれると、誰でも使えます。ETCカードがどのETC車載器で利用されるか、つまりどの自動車で利用されるかまでは、現行のETCシステムは見分けることができません。

くれぐれも盗難には注意しましょう。そして紛失が分かれば、すみやかにカード会社に連絡し、そのETCカードの使用を中止しましょう。挿入され放しのETCカードをねらった車上荒らしも多いようです。